大豆製品のあたまの中。

気づきや学び、考えてること。頭の中にあるもの。

実験のち白目と、寄り添うということ

B'zのビートを刻み続ける新人マダムとのその後のお話。

choudoiisaizu.hatenablog.com

今までハイテンションの方とあまり長く絡む機会がなかったのもあって、「お、おう...」と圧倒されグッタリしていたことを前回書きましたが、今ではすっかり仲良しになりました。わーい。

 

実際に実験してみた

上の記事を書いた後、テンションの差を中和させ新たなビートを生み出すための実験を実際に試みてみました。

ちょっと壮大な実験のように今書いたけど実際は全く以てショボイのですが、その実験内容と結果を記していきたいと思います。

 

【実験期間】1ヶ月

【被験者】50代のパワフルな素敵マダム

 

① 相手のビートにひたすらノらない、ノリ悪い人になってみた

 マシンガントークできても、ひたすら自分のスローペースで頑に話してみた。

 →頑に貫こうとすると疲れるうえ、本当に噛み合なかった。失敗。

 

② じゃあもう逆にハイテンションキャラに変わる思し召しなのかも、とキャラチェンジに挑戦してみた

 →昼頃息切れする。喉もカッサカサになり咳き込む。疲れる。失敗。

 

③ お互いの中間のリズムで話すことを徹底してみた

 →マダムのマシンガントークは変わらず。私のほうに引っ張る力量が足りず、疲れる。失敗。

 

【実験結果】無理をすると疲れる。 

私は何をやっていたのかしら。

 

明るく真面目な人ほど、周囲の細かいフォローが大切

もう普通に接しようと思いマダムのお話にひたすら耳を傾けていくと、

マダムが常時ギリギリChop#B'zのビートを奏でている理由は、本来の明るい性格に上乗せして、新しい仕事をするうえでの不安や緊張ゆえなのがわかってきました。

 

接客・販売のキャリアが長いぶん、「これくらい勿論できるよね?」という周囲の無言の重圧。

そして一度聞いたことを繰り返し質問することに対する店長の

「前言いましたよね?」

「それについてはここに書いてあります」

攻撃により店長に質問できず、私とシフトが一緒の時に、疑問点や心配な箇所をまとめて一気に聞いているからだということがわかりました。

真面目でしっかりやらなきゃ、期待にきちんと応えなきゃ、という責任感が強い人ほど、キャリアの長さは関係なく、細かい疑問点を周囲がフォローしなければ本人は不安を抱え込むだけになる。

今思えば当たり前なことを、私も「ベテランさんだから」という目線で見て、察することを怠っていたことを猛省しました。

特に初対面で『明るい、元気』という印象を周囲に与える人ほど、あまりその不安の深さを周囲に察してもらい辛いため、ひとりで一生懸命頑張ってしまうんですね。

同じ質問を何回もしてしまうのも、教えたほうが少々イラッときてしまう気持ちも分かる。

けれども相手の「間違わないようにきちんとやらないと」という気持ちの表れでもあるので、そこを最初からバッサリ切ってしまうのはだめだなと思います。

 

そのあたりのマダムの気持ちが分かったので、不安に思うことなどを洗いざらい吐き出してもらい、

何回でも同じ質問しても大丈夫。遠慮せず聞いて下さい、というように変えてみたら安心してくれたみたい。

それをきっかけに、今ではとっても仲良しになり、お仕事がより一層楽しくなりました。

どんな人が相手でも、きちんと始めから、相手の気持ちに耳を傾け寄り添うという基本を忠実にしなければならないことを改めて教えてもらったいい機会になりました。

 

マダムは今も相変わらずB'z のビートを激しく刻んでますが、もう私は大丈夫。

結局、時とともに慣れてきましたよね。

あの実験の無意味さに白目むくわ。

それでは。