大豆製品のあたまの中。

気づきや学び、考えてること。頭の中にあるもの。

今年最後に辿り着いた、私の本質的欲求『循環』

図書館がお正月休暇にはいる前に本をたくさん借りているのですが、

本日借りた本のなかに、「あ、これだ」と心にすっと落ちた言葉がありました。

 

使いきる。

使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭

使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭

 

 料理研究家の有元葉子さんの著書です。

初見なのですが、つい最近使い始めた読書メーターでおすすめされたので借りてみました。

 

本の冒頭で、こんなことが書かれています。

(中略)

 汚れだけではなく、ものもためません。

 お腹の中にもよけいなものはためないし、心の中にもよけいなものをためない。

 入れたものがスムーズに流れて、循環しているのが、快適な体であり、快適な暮らしであると思います。

 

 

テーマは流れ、循環

 振り返れば、随分前から流れること、循環することに行き着いていた気がします。

マッサージの仕事をしていた頃、健康法や食生活について独自で研究していたときも、

「何を取り入れるかよりもまず、不要なものを排出するほうが先だし重要」 という答えに行き着いたし、

知識も得るだけでは身にならず、食べ物と同じく消化・吸収・排泄の循環をしてはじめて身に付くと考えています。

 何事もこの「消化・吸収・排泄」の3つ流れを経てようやく1セット、というのをずっと頭の片隅に抱えていたけれど、

本日この本を読んで、

ああ、私は自分の人生においても常に循環を繰り返していきたいのだな、と、ふと実感し腑に落ちました。

 

生まれ変わり続けていたい

 以前かるーく記事で触れたことがありましたが、私は結構ヘビーな生い立ちです。

全ての人の一生のうちで起こる困難や不幸が100%としたなら、私は確実にそのうちの75%程度は25歳までで既に経験してると断言できる。

自主的にも被害者的にも、命を失いそうな危機は3度あったし、もし私に選択肢があったとしたら、産まれることは望みません。

 でも今現在も生きて存在してるわけだし、ここ3年くらいは逆に不安になるほど人生で初めて平穏で、日々幸せを感じながら生きています。

 

 昔はずっと、そんな「自分」に産まれてしまった不運を恨み、まったくの違う人間になって生きることを望んで紆余曲折してました。

今は例えば蛇の脱皮のように、新たなより良い、より幸せに生きられる自分になるために、それぞれその時の「今の自分」を脱ぎ捨て生まれ変わり続けていくことを望んでいるのだな、というのが今年の終わりに気付いた私の本質的な欲求でした。

 

 

昨今のミニマリストについてのモヤモヤも抜けた

ミニマリスト、多いですね。

水野アキさんid:ak66gが記事で触れてくださいましたが、勝手な印象で、全体の傾向を大まかにわけると「美学」「主義」「ツール」の3つかな、と思ってます。

66g.hateblo.jp

 

因みに、私のミニマリストへの入りはmalzackさんid:mlzkです。

blog.malzack.com

 「好きなものだけ身の回りにおきたい」という理想は昔からあったけれど、

モノを筆頭に、興味も執着もなく好きなものすらない自分がつまらないと思い、じゃあ外から色々探してみようとしていていた時に辿り着いたmalzackさんのブログ。

こだわりと愛情を感じられてとても素敵だし、なにより削ぎ落としたシンプルさの持つ美しさにブログを読んで改めて気付かされました。

今も一番憧れる方です。

 

 先の3つにカテゴライズするならば、私は美学...とは言えないけど、削ぎ落とした空間、生き方に美しさを感じるのでまずはモノを少なくし始めました。

あと、削ぎ落とした先に残るものが自分が好きなものだと思うので、それを見つけたかったから。

 モノが少なくなるにつれ、効率もよくなり時間も有意義に使えて充実しているけれど、だんだん私物が最小限に近づくにつれ、少しずつ自分の中でひっかかるものが出てきました。

どんどん増加するミニマリストや、シンプルライフとカテゴライズされている方のブログを連日見てまわり、刺激や知識を貰って楽しく実践していたけれど、なんだかだんだん自分の本来の目的地を見失ってしまっていたような気がしました。

「モノを少なくすること、効率をよくすることに熱中していたけれど、さて私はどこに辿り着きたいんだっけ?」と。

 

 それで最近はあまりネットを見なくし、その時間でカテゴリー問わず趣味の読書に明け暮れ、じっくり考える時間を持ちました。

そして上記の「流れ・循環」に辿り着いたわけです。

 

今改めて、進む道

 変化し、生まれ変わり続ける流れを止めないこと。流れをスムーズにすること。

そのためには、隔たりのない豊富な余白と歩みの負担にならないだけの荷物にする。

その為に選別し、手のひらに持ち続けていこうと思います。

そしてモノの量の少なさ多さや効率だけにはもうとらわれず、私も私が美しいと思う暮らし、そしていずれ生き方をしていけたらいいな。