しょんぼりな出来事と、百貨店推し
今働いているお店が百貨店の改装に伴い、1月末で閉店することになりました。
今月からお向かいのフロアが改装工事入っていて、うちのフロアは12月からの改装。
12月からは場所を移動しての販売なので、事実上ショップは今月いっぱいで閉店になりました。
ああぁ、実際決定すると、予想してたより悲しみが大きいです。
しょんぼりすることがあったから今宵は日本酒祭り開催することにした_:(´ཀ`」 ∠):
— 大豆製品 (@choudoiisaizu) 2016年11月8日
楽しい予定入れてこう。
去年も言ってたけど毎年年末年始は変換期なのかしら。いい加減落ち着きたいなぁ
2年間を振り返る
百貨店も販売も未経験で、オープニングスタッフとして入ってから2年ちょい。
振り返ると
まずお客様の認知度を上げるように試行錯誤することからスタートして、
一枚も無かった顧客リストが徐々に埋まっていくに連れ自分を担当にしてくれるお客様も増えて、
毎月開催される店長会でお客様の実際の意見を参考にデザイナーさん含めスタッフみんなであーだこーだ頭付き合わせて相談して色合いなど決めていって、
意見を反映してできた去年のA/Wシリーズが大好評で一気にブランドの顧客増えて、今期も好評。
百貨店の中でも認知度を上げるため色々手を替え品を替え作戦を決行していったのが功を奏し、
常連のお客様のおかげで全国でも売上上位をキープできてたのになあ。
改装による条件と、うちのブランドとの条件が決裂しての撤退みたい。
そうでしょうねえ、と予想はしていたのだけど。
何がつらいかと言うと、
「ここは改装しても残るのよね?」
とわざわざ確認しにご来店してくださるお客様が多いこと。
改装を発表したその日から今日まで、毎日たくさんのお客様が聞いてくださるの。
昨日までは本当に残るのか不明だったので曖昧に答えていたけれど
昨日営業終了が決定したので、
常連のお客様にその旨のお手紙を出すのが今後のお仕事であるっていうのが胸が痛いです。
あと正式な発表はもう少し先みたいなので、発表する日まで内心知りつつ濁して答えるのがつらいなぁ。
百貨店について
改装をする理由は明確、
百貨店の売上が苦しく、某大手テナントを入れることで家賃収入を得るためです。
百貨店は基本、消化と言って取引先の商品を買い取って百貨店のものとして販売してます。
だから売上低下は百貨店の赤字。
そして今全国的に百貨店で買う人が年々少なくなってますよね。
なので毎月家賃という定期収入が入る、大手量販店のテナントを入れたほうが得策というわけです。
そりゃそうだ。
ミニマリストよりの私が言うのもどうなんだって感じですが、
とにかくもうみんな買わないよね。
私も全然買わないもの。
厳選した良いものをいくら揃えていたって、その分高価だし、買う人、そして買える人は限られる。
そしていい商品ほど長持ちするから、より売れないと思う。
うちのお店の商品、初期投資は高いほうだけど一回購入したら最低10年はもつし。なんなら扱い方により15年くらいもつし。
それを次々と購入する人、またそれを一回でも購入する人の総数が減少しているのだから、そりゃ百貨店どこも赤字が多いわ。
安くて扱いやすく、機能もいいものも多いしね。私も基本そっちを選んでます。
百貨店を敢えて推したい
でもそんななか、敢えて百貨店を推してみる。
よそは知らないけどうちの百貨店、本当にいい人ばかりだから長生きしてほしいの。
今はネットでちょいと調べれば商品情報もすぐ見られるし、クチコミもサイトやsnsで困らない。
量販店にいけば安くていいものもあるし、自分で選ぶ楽しみもある。
ただ、その商品の詳しい情報やお手入れの仕方、
丁寧な接客を受けて気持ちよく気に入ったものを購入できる良さ、アフターサービスなどは実際その商品を学んで扱っているプロから買うのもアリだと思う。
例えば身近なタオル地などの綿製品でも織り方や捻方、綿の種類によって特徴も扱い方も違いがあるのも結構あるのですよ。
昨今ネットで下調べして来店される方が多いけど、そこまで知ってる人はほぼいない。
で、これはどうこうだったって言うのだけど、扱い方やその特徴を知ってれば気に入って手に入れた後も長く心地よく、満足しながら使える場合も結構あると感じているのです。
値段が高い理由、しかしそれを使うことによって得られるメリット。
説明しても選択はお客様自身だと思ってるから無理強いは決してしたことないけれど、
でも今お使いのものに対し、少し不満に思ってる部分を補えるものも存在してるからご案内はできる。
何故そうなのかという理由も専門なら言える。
毎日、この先も長く心地よく使っていきたいものを選びたいなら百貨店での購入も検討してみてほしいと思います。
百貨店も量販店もネットも、それぞれ特徴とメリットがあるから上手に使いこなしていきたいよね。
と、あんまり買わないからこそ、気に入ったものを長く大事に使いたい派の大豆製品は思うのでした。
それでは。